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空気ノ機械ノ尾ッポ

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書き溜めているモノをここに紹介…。とはいいましても、フラフラと書き連ねているモノです。

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山登り

何かむかむかする…モノを壊してしまいたい…後ろめたい気持ちと前向こうという気持ちが入り乱れる。
こんなことしててもなんにもならない…なんて自暴自棄を装ってみてもなんだか乗れない。
二重人格のようなそんな気分。
不況だからとかいい言い訳を探してみる。
こんなコトしていてもなんにもならない…それも知っている…。

とそこに、ちょっとした段ボールの山。

…ゴミ処理場かしら?なんて思って昇ってみる。
ちょっとした良い気分。
右足の下で段ボールが沈む。
昔、こういうのでよく遊んだっけ…なんて黄昏れても見る。
けれど、浸れず…左足の下の段ボールが崩壊していく。
左足を別の段ボールに載せ替えるも、その段ボールも崩壊していく。
昔より、重くなったって事か…右足の位置を変え、左足をまた別の段ボールの角に置く。
発見、角は強い。
こうして段ボールの山を登ることにした…で?…この段ボールはつぶされることなく、ただ積み上げられ放置されいてるだけなの? 雨が降ったら…凄いことになるな…グズグズだろうな…虫が湧くだろうし…

あ、蚊。

・・・殺せなかった。蚊の方が頭がいい。
今の私は蚊にとっては恰好の餌食だ。なにせ手を離すことが出来ない。
左足は段ボールの角、右足はちょっと小さめの段ボールの角、私の左手も…いったいここまでどうやって昇ってきたんだろうとふと思う。

結構昇っている。

下を見るとちょっと怖くなるくらい高い。
富士講のようで…これ、河口湖…。西湖、本栖湖…口の開いた段ボールに命名する。
頂上を目指す。いつの間にか、洗剤の名前の書かれた段ボールを頂上にしていた。

いつの間にか、あそこまでいけばOK!って思っていた。

あそこまで行こう。そしたら、何か…何かがある…か? いつの間にか、段ボール山のロッククライマーになっている自分にあきれかえる。
さっきまで、あの麓でグダグダしてたじゃないか…なのに、今、足の置く場所、手の置く場所に頭がフル回転している。す
でに崩れそうな段ボールの山にしがみついている。
…なんて思った隙に右足の下の箱が悲鳴をあげる。とにかく、あの頂上まで行こう!

右足を次の箱の角にそっとかけた。

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