Home > 最新情報 > ワンコインワークショップ終了しました
空気ノ機械ノ尾ッポ

OUTLINE

空気ノ機械ノ尾ッポ 最新情報。
ワンコインワークショップ終了しました

12月2日、4日、6日の3日間に渡り、空気ノ機械ノ尾ッポワークショップを行いました。
初めてのワークショップだったので、ド緊張でしたが、なんとか乗り切れたような…
拙い進行にお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。

内容(1項目1時間30分)
1日目 自己紹介戦隊ショー/5つの台詞
2日目 ベンチに座る人のシーケンス/虫食い台詞
3日目 水運びショートバージョン/舞台「ソトヘ」から抜粋台詞

なかなかなハードスケジュールでしたが、やりきりました〜〜〜
のべ57名の参加となりました。
良かった、良かった、ホントに良かった!

さて
最初「ワークショップって何?」という根本的疑念が頭から離れませんでした。
制作担当者はよくワークショップに行くとの事で、彼女に色々聞きました。
「学ぶ場」と答えるのですが、演劇において「学ぶ場」は何を見ても何をしても「学ぶ場」だと教えられた身としては要領を得れません。

たよりにしてるWikipediaでは「workshopとは、本来「作業場」や「工房」を意味する。現代においては参加者が経験や作業を披露したりディスカッションをしながら、スキルを伸ばす場の意味を持つようになっている」と書かれていた。
辞書では「作業場、工房」の他に「(小規模な)研究(集)会,研修会の事。」と書かれている。
研究…研修…作業…工房…つまり、何か作るか、探るかです。
では、何を探る?何を作る?

何か作る…これは公演でやっています。だから「workshop」と名を打ってやることでは無いでしょう。というわけで、「何か探る」となるのですが…
さて、何を探れば…

空気ノ機械ノ尾ッポでは稽古の始めの内、初めての共演者に私達の使う言葉「面白い」「楽しい」を理解して貰う時間をとります。それはさほど難しいことではありません。実際に共演者は「子供の頃から知っていたすごく簡単な事」といいます。ですが、理解して貰うまでには結構大変なことをやらないと分かっては貰えません。非常に難儀な話です。
というわけで、今回の「探る」内容は「面白い」「楽しい」に絞ることにしました。
役者として、観客として、舞台を作ることも含め、いったい何が「面白い」「楽しい」なのか
です。

金杉忠男という脚本家、かつ演出家がいました。
その人の作ったものに衝撃をもったものが、「役者が次々と板にぶつかっていく」というものです。勢いよくぶつかっていく真剣な役者達に驚き、恐れました。
大野一雄という舞踏家がいました。
大野さんが舞台をゆっくりと歩き去っていく、それだけで、息を飲み食い入るように見ていたのを今でも覚えています。
これらは私の「楽しく、面白かった」ものです。「笑う事=面白い」だけではありません。

脚本家はストーリーで、演出家は展開方法で、照明や音響の効果を加えて、それぞれに心に揺さぶりかけてきます。そして役者達は?
一体何を指して舞台は「面白い」「楽しい」と感じるのでしょうか?
一体何を指して観客は「面白い」「楽しい」と言うのでしょう?

ワークショップが終了した後、私達の意図を組んでくれた人は、きっと「楽しかったです!」「面白かったです!」だけのざっくりと全体の総評を述べて終了にせず考えてくれるはず。
そうすれば、もっと心揺さぶられるものが見られるようになる!
そんな事になれば、幸せ至極!!!です。

空気ノ機械ノ尾ッポ初のワークショップに参加くださった皆様、ありがとうございました!

このエントリーをはてなブックマークに追加