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vol.22  ~柵〜

公演は終了致しました

マスコット

空気ノ機械ノ尾ッポ vol.22 〜柵〜

vol.22チラシ

★東京公演:『中野テルプシコール』

2015/09/10(木) ~ 2015/09/13(日)

★群馬公演:『桐生市有鄰館』

2015/09/18(金) ~ 2015/09/20(日)
第10回有鄰館演劇祭 『蔵芝居`15』参加公演


その隙間
小さな世界のヒソヒソ話と笑い声
大通りからは聞こえない 素通りでは聞こえない
立ち止まり耳をそばだてれば聞こえてくる
足を止めるな よそ見をするな
あいつらが隙間から狙っている


挨 拶 

そうやって高みの見物かー!
今回こんな言葉を使う。
なんか「高みの見物か」よくないことに思えるが、私なりに考えた。
わるいことか?
厳しい練習の監督、崖から落とす親ライオン、激しい稽古の演出家、この人たちは悪意があるのか?そんなことはない!
だがやられている方は「高みの見物か」言いたくなる!している方は愛がある、想いがある。今回高みの見物をしに来ていただいた皆さん!
おもいっきし高みの見物してください!
そして、勝手に想って、感じて、笑って下さい!

空気ノ機械ノ尾ッポ座長 原 寿彦

 

 


よみものー大きな柱 

今回東京公演ののち、群馬県桐生市での公演があります
その小屋は酒蔵で、この蔵を支える大きな柱がちょうど舞台に使用するところにそびえ立っています。今回の話はこの大きな柱達に向けて書きました。
演劇祭の行われる有鄰館は、享保2年(1717年)に現在の矢野園の創業者である近江の商人初代矢野久左衛門が来住し、二代目久左衛門が寛延2年(1749年)現在地に店舗を構えて以来、桐生の商業に大きく寄与してきた矢野本店の蔵群です。酒蔵以外にも味噌蔵、醤油蔵、塩蔵と11棟の蔵群が江戸時代から昭和にかけて使われていました。現在では、桐生市指定重要文化財になっており、舞台や展示、演劇、コンサートなど様々な用途に使用されています。
ここで二年に一度行われる演劇祭に空気ノ機械ノ尾ッポは7回目の参加をします。これまでの六回は煉瓦蔵と味噌・醤油蔵で公演をしていました。
公演で有鄰館に訪れている際、幾度となく酒蔵の中を拝見させてもらっていました。今回は、今回こそは酒蔵で公演出来るかしら…と思って蔵の中を見てみるのですが、蔵に入る度にその柱に圧倒されてしまいます。酒蔵の中央にそびえ立つ大きな柱達を前に、何をしても太刀打ち出来ない、何かの後押しして貰うには烏滸がましい…そんな気持ちになり、酒蔵を後にしていました。大きな柱達がそこにあるだけで、その場所はすでに劇場空間…お芝居はそこですでに始まっていて、「言葉なんて馬鹿みたいな道具使わなくても…」といわれているかのようです。
今、私も結構いい年齢になり、蔵達・柱達には並びは出来ませんが、そこそこ何かを背負い、そこそこ何かが見えるようになったかと思い…いや、そう思い込み、今回は…今回こそは…酒蔵で公演をと考えました。
東京公演では中央の柱の代わりに黒紗幕が舞台にあります。ちょっと見ている側からすれば、邪魔でしょう。けれど、その陰がトテツモナク大きなモノの存在に魅せられればと考えました。
群馬公演と東京公演はお芝居の中身は同じ内容ですが、きっと全く違うモノに取っていただけるのではないかと思います。それは、今回の設定した舞台背景もまた同じで、そうあるようにと考えました。

そして、今回は助っ人として「歌」に協力して貰いました。
私的に「空気的ミュージカル」と呼んでいます。
普通のミュージカルではありませんのでご了承ください。
これまで空気ノ機械ノ尾ッポのお芝居は「音楽のようだ」とか「詩(ポエム)だ」など、お客様から本当に様々な表現を貰ってきました。
その度に、自分がいったいどういうモノを作りたいのかと考えさせられます。空気ノ機械ノ尾ッポのお芝居が「◎◎なお芝居だ」と言えればきっと皆様も安心してご覧いただけるだろうに…と思うからです。けれど、それとは裏腹に「◎◎なお芝居だ」と確定した時点で私の仕事は終わるのかなとも思います。
今回は「空気的ミュージカル」。全然ミュージカルらしさはありませんが、歌のチカラと人のチカラと何かトテツモナク大きなもののチカラが皆様の心を動かせたらと切に願います。

※「有鄰」とは、孔子の「徳孤ならず必ず鄰あり」という故事から引用した言葉です。意味:徳のある者は孤立することがなく、理解し助力する人が必ず現れる。《「論語」里仁から》

著 松川晃子

 

 


公演概要 

★東京公演

『中野テルプシコール』
東京都中野区中野3-49-15-1F
※JR中野駅南口から徒歩10分
地図 http://www.studioterpsichore.com/access.html

 9/10(木) 9/11(金) 9/12(土) 9/13(日)
15:00  ●
19:30  ●

※開場は開演の30分前 受け付け開始は開演1時間前です。
前売券 2800円・当日券 3000円 中高生 2000円
※キッズペアチケットは下記参照ください

★群馬公演

『桐生市有鄰館』
群馬県桐生市本町2-6-32
地図 http://www.kiryu.co.jp/yuurin/

9/18(金) 9/19(土) 9/20(日)
15:00
19:00

※開場は開演の30分前

前売券・当日券 2000円 中高生 1000円

※キッズペアチケットは下記参照ください

★東京・群馬公演ともにキッズペアチケットあります!!
ペア(大人1名+お子様1名)で大人1名分の料金
お子様2名以上の場合、1名につき500円
※お子様=小学生以下(お子様だけではご入場いただけません)


作・演出 クウキノキカイ
出演 原寿彦/松川晃子/高橋清彦/鈴木聖來/大浦孝明/岡田静
Stuff 作・演出:クウキノキカイ
照  明:池田圭子
音  響:前田真宏
演出助手:平戸麻衣
宣伝美術:井手口智人
写真撮影:東京公演★hismi 群馬公演★大内 栄
 
群馬公演
第十回有鄰館演劇祭実行委員会
P企画と仲間達
劇団寄合P
 
制  作:空気ノ機械ノ尾ッポ