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vol.7 ~ツタエタイ~

マスコット

空気ノ機械ノ尾ッポ vol.7 〜ツタエタイ〜

vol.7チラシ

★東京公演: 『下北沢駅前劇場』

2003年10月17日(金)~20日(月)

★群馬公演:『桐生市有鄰館』

2003年10月2日(木) ~4日(土)
第四回有鄰館演劇祭 『蔵芝居`03』参加公演


足跡が一つ、道の真ん中に描かれていた。

ちょっと、足を置いてみようか…ぴったりだ…。

そこから見える風景は何やら一風変わって見える。

「きっと何か伝えたい事があるんだ、この足跡は!」

と思い続けて5年がたった。

信じて立つ男の話。


挨 拶 

こんにちは
秋、秋、アキ、アキ、アキがくる、飽きが来る、新しい空気が欲しい…欲しい…欲しい…。そんな日が続く中、ふと耳にした蔵芝居。これだ!今まで東京でしか芝居をしなかった私にとってとても興味ある企画である。この桐生の人々にどう自分達の芝居が受け止められるのか、とても楽しみです。善くも悪くも何かを感じとって欲しいです。我々もこの桐生でたくさんのものを感じ取りに来ました。是非、この芝居を見て、いろいろな物を受け止めて下さい。
座長 原 寿彦

 

秋の深まる中、お越しいただきありがとうございます。
今回の公演『ツタエタイ』は、2つのモチーフによって作りました。その一つは老樹です。その樹は台東区谷中にある善光寺坂の大きなムクノキです。伐採すれば祟りが有るという噂もあり、今はガードレールに囲まれ、片側の車道が歩道と植え込みになり、樹が守られています。樹は未だ生き続け、精いっぱいに枝を延ばしお日さまの光を浴びています。この老樹の話を描けたらなと思いました。老樹への思い入れは人によって色々だと思います。これは老樹に向けて私なりの気持ちです。ちなみにこの老樹に関しては下記に記しておきます。良かったら見に行ってみて下さい。
今回、座長原くんの提案により、群馬での公演を試みました。歴史深いこの土地で一体何をしたらいいだろう、何をしたら面白いと感じてくれるだろうと考えました。もう一つのモチーフは桐生です。桐生の人々、空気、山、川、空、全てです。ま、これも私なりの解釈でしかないのですが…。桐生市の蔵芝居もそうなのですが、何か事を起こそうと様々な行事が行われています。特に芸術、演劇に関してはとても熱心です。市民一丸となって桐生を盛り上げようとしています。今回の芝居でも観に来て下さったお客さまから様々な熱いご意見をいただきました。その熱意を反映して東京バージョンを作りました。さて、東京のみなさまにはどのように受け入れていただけるのか、これまた気になる所です。
芝居としては時間が1時間30分と少々長いのですが、どうぞ楽しんでくださればと思います。
作/演出 松川晃子

 

最後になりましたが、今回お世話になりました有鄰館のみなさま、小林様、小島様、お手伝いいただきましたみなさま、ホントにたくさんの感謝!感謝!感謝!です。ありがとうございます!
空気ノ機械ノ尾ッポ 一同

 

 


桐生市 有鄰館 蔵芝居について 

初めて遠征公演をするという事になり、その場所群馬県桐生市へ向かいました。桐生という町は重要文化財が多く存在します。有鄰館はその一つです。有鄰館とは塩蔵、味噌醤油蔵、煉瓦蔵、酒蔵の倉庫群です。私たちの公演は、大正時代に作られた煉瓦蔵で行われました。古い煉瓦に囲まれた 奥行き11メートル 幅38メートルという巨大なスペースです。稽古の中、観光客が蔵の内部を見て回るという面白い光景もあり、また芝居中、38メートルを全力疾走出来たのはとても爽快でした。(東京バージョンでは『早く歩く』形をとっています)この歴史的建物をそのまま多目的イベントスペース として開放し桐生の文化振興に、また全国に向けての情報発信基地として役立てたいということで蔵芝居は隔年行われています。再来年、『蔵芝居‘05』が行われます。どうぞ、再来年とちょっと遠いお話ですが、是非、有鄰館へ旅してみて下さい。

 

よみもの〜善光寺坂のムクノキ 

ビルの谷間に東京ドームが見える小石川界隈。「こんにゃくえんま」のあるえんま通りを西に折れ、坂道を登っていくと、目的のムクノキが見えてきます。幹にはかなりの痛みがみられ、高さもありませんが、葉は豊富に茂っており、樹勢は悪くなさそうです。坂の下の方には、坂の名前の由来になっている善光寺が、上の方には伝通院というお寺があります。もともとはすべて伝通院の寺域だったようで、ムクノキもこのお寺と深いつながりがあります。江戸時代、伝通院の学寮で修行した澤蔵司(たくぞうす)という優秀な僧がいました。その僧が修行を終えた夜、学寮長の枕元に立ち、「私は千代田の城内にある稲荷である。修行を受けた恩返しに今後もこの寺を守る」と告げたため、寺内に稲荷を祀り、御神木としてムクノキを植えたとされています。
時代が経って、いつのまにかムクノキの根元は稲荷の境内から切り離され、道路の真ん中になってしまいました。こうなると、邪魔だから切ってしまおう、という声が出るのはよくあることです。ところが、何度も伐採が行われようとしたのですが、工事関係者に不慮の事故が続きました。それで「これは澤蔵司の祟りだ」といわれ、伐採はとりやめになったという話が残っています。

著 松川晃子

 

 


公演概要 

★東京公演

『下北沢 駅前劇場』

  2003年10月 10/17(金) 10/18(土) 10/19(日) 10/20(月)
18:00
19:00

※開場は開演の30分前 受け付け開始は開演1時間前です。

 

★群馬公演ー第四回有鄰館演劇祭 蔵芝居‘03 参加公演

蔵芝居の詳細はこちら

『桐生市有鄰館』
群馬県桐生市本町2-6-32
地図 http://www.kiryu.co.jp/yuurin/

 2003年10月 10/2(木) 10/3(金) 10/4(土)
17:00
19:00

※開場は開演の30分前

作・演出 クウキノキカイ
出演  原寿彦 / 松川晃子 / 平純一郎
山口洋哉 / 高橋清彦 / 今愛美 / 高屋七海 / 高橋真也 / 小嶋浩司 / 田原迫喬子
Stuff 作・演出:クウキノキカイ
照  明:池田圭子
音  響:仙浪昌弥

音  楽:山内正道
宣伝美術:井手口智人

舞台監督:岩間麻衣子

 

群馬公演SPECIAL THANKS

第四回有鄰館演劇祭実行委員会
P企画と仲間達
劇団寄合P制

 

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